最新の反模倣品の取組み

ワールドカップの期間にブラジリアで取り締まり

今年ブラジルは第20回サッカーワールドカップを迎え、世界中から多くの観光客が押し寄せました。偽造者たちにとっては偽造品の販売拡大の大きなチャンスでした。FHは偽造取り締まりの厳しい姿勢 をアピールするためこのイベントに介入しました。トータル7500個の偽造品が没収され、この日、及び数日間にわたってこれらの偽造品が客の手に渡ることを防ぎました。

トスカーナで大規模な偽造取り締まり

去る7月11日、大規模な調査を行った後、イタリア検察局はプラトからフローレンスの近くのエンポリにわたる地域で大規模な偽造取り締まりを行いました。偽造工房のチーフ、8名の中国人労働者が取り調べを受け、没収した偽造品は複数の工場でかなりの数量が製造されていることがわかり、60万個以上の部品、及び出荷寸前の完成品15,000個を含む 時計関係偽造品が没収されました。

 

 

国際商標協会:アジア初の年次総会を開催

140ヶ国から集った8,500名以上の参加者が、香港 にて開催された国際商標協会の年次総会に出席した。スイス時計協会FHは、偽ブランド品に対抗すべく全世界において対応策を取っている。この年次総会とい う機会を利用して、ベネズエラ、連合王国、台湾など世界で活躍中の多数の法律事務所の方と会見し、日常業務からグローバル戦略にいたるまで討論を行った。

英国宝石商との討論会

The Goldsmiths’ Company(ゴールドスミス・カンパニー)は、100年の歴史を誇る英国機関であり、偽ブランド品に関する一般課題を振り返る1日はここ数年、彼らの 手で取り仕切られてきた。スイス時計協会FHは、元来会員向けであるこの日のセミナーに参加した。会員とは、当該機関の会員である時計小売業者などを指し ている。スイスの時計製造者が抱える偽ブランド品との戦いにおける戦略、および主要課題に関しての討論に引き続き、多くの鑑識練習が行われた。

30年間の苦情は852件

パネルとは、バーゼル・ワールド(宝飾と時計の見本市)における仲裁機 関であり、見本市の開催期間中に生じた知的所有権に関する紛争の調停を目的としている。2014年、パネルは創立30年記念を迎えた。去る30年間におい て852件の苦情に対応し、知的所有権に関する不法行為629件の判断を執り行って来た。その大多数は出展者によるものであるが、出展者以外の者による ケースもあった。苦情件数が近年低下したことで、その抑止効果が証明されている。苦情件数は現在低レベルにおいて安定している。2014年は、13件の苦 情、3件の発見、他1件から成る17ケースが提起された。最後の1件に関しては、両者間で円満解決の運びとなった。